「変わらないモノ、変わっていくモノ」
―今年結成5周年を迎えるなるたかを皆様により深く知っていただくために、
本ブログでインタビュー連載をしていきます!
第1弾は、チームを率いる代表ラキさんと、
運営を支える副代表しょうごさんによる対談です。
なるたか5年間の歩みや、これからのなるたかについて、
二人ならではの視点でたっぷりと語ってもらいました!
(写真左:副代表しょうご/写真右:代表ラキ)
温め続けた想いが形に。
■まずはなるたか結成のキッカケを教えてください!
ラキ:大学のサークルでよさこいを始めて、
3年の秋になって引退が近づいた時に、
「まだよさこいを続けたい!」「自分達の価値観や、表現をもっと本場の高知にぶつけたい!」
って思うようになって、
どうせ続けるなら自分のチームでやろうと思ったのがキッカケでした。
あとは、当時まだよさこいはまだ50~60年と比較的歴史が浅くて、
自分達が踊り続けていくためにも、
ここから100年、200年と続いていく祭りになってほしかったのもあります。
自分達のような若い世代が歴史を紡いできてくれた先輩達の想いをしっかり受け継ぎつつ、
時代の流れに合わせて変化しながら新しいよさこいを創っていくことで、
よさこいそのものを一緒に盛り上げて行きたい!そしてそれを次の世代へ!
という想いがなるたか結成やこれまでの活動の原動力だったと思います。
■学生の頃からチーム結成の構想がありながらも、
大学卒業から実際になるたかが結成されるまでに5年ほど期間があります。
その間、ラキさんはどのように過ごされていましたか?
ラキ:立上げの準備を粛々と進めながらも、社会人になってから仕事が忙しく、
個人的にはしばらく踊れない時期が続きました。
その時期に、あるお祭りを見に行った際、
「なんで自分はこんなによさこいが好きなのに踊っていないんだろう」って思って。
同じ気持ちの人は他にもきっとたくさんいるだろうと思ったし、
社会人になってからもよさこいを続けて、しかも高知で踊るというのは、
練習参加条件などの様々な面でハードルがたくさんあるんだなと気が付きました。
よさこいが大好きで、高知でも踊りたいのに、よさこいを続けることができない。
そういう人達を一人でも踊らせてあげたい、
一緒に踊りたいって改めて思うようになって、
仕事や学業と両立しながらでも、よさこいが好きであれば、
本気でよさこいを楽しめる環境があるんだよ!って言えるチームにしようと思ったんです。
だからなるたかの練習は土日に限ってやるようになりました。
結局今はみんなやる気が溢れて有志で平日にも集まって自主練をしてますけど・・・(笑)
でもこの長すぎるように思える5年の準備期間中に、
なるたかでやりたいことがまとまっていったと思うので大事な期間でした。
―なるほど。長い間温めた想いが形になって、なるたかの結成が2014年だったんですね!
突然の副代表就任?!
■そして2014年になるたかが結成され、メンバーとして1年間過ごした後、
しょうごさんは急遽なるたかの副代表に就任されましたが、
ラキさんから依頼を受けた時はどんな心境でしたか?
しょうご:「副代表をやって欲しい」と言われたのは、2014年の忘年会の二次会の時でした。
その話を聞いた時は「こいつ、正気か?!」と思いました。(笑)
依頼を受けてから2ヶ月ぐらい真剣に悩みましたが、
その時はチーム運営に携わってみたいという気持ちがあったことと、
自分がチームに必要とされていることに加え、
何か自分にも貢献できることがあるならやってみたいという気持ちが勝り、副代表を担う決意をしました。
そこから最初の1年間は自分がどのように立ち振る舞っていいかわからず、
何をすれば良いのかもわからず自問自答と悪戦苦闘の日々でした。
「なぜ自分は副代表をやることにしたんだろう」と後悔したこともありました。
正直その時の1年間は自分の中は黒歴史に近いです・・・(笑)
でもそんな辛い1年間があったからこそ、
今はどのように進めればよいかわかるようになり、
チームの運営が楽しい、面白いと感じるようになりました。
時には辛いことや苦しいこともあるけど、心から信頼できるスタッフ、
そしてメンバーがいてくれる限り、頑張って乗り越えていきたいと思っています!
―お祭りではあんなに楽しそうに「ナナナ~♪」と歌っていたのに、
裏ではそんな苦労があったのですね。
様々なハプニングを乗り越えて少しずつ今のなるたかの基盤ができあがったのですね。
変わらないモノ、なるたからしさって?
■少しずつ時間をかけてチームとしてまとまっていったなるたかですが、
お二人から見て5年間なるたかが変わらずに持ち続けている
「なるたからしさ」って何だと思いますか?
ラキ:なるたかの定番フレーズでもある
「胸が高鳴る、なるたかよさこい」にすべてが込められているかなと思います。
見る人も踊る人も胸が高鳴る、そんな演舞であり、チームであるために、
一人一人が本気で取り組んでいるところ。
なるたかは元々よさこいを愛している人が集まれる場所で、
そこに集まったメンバーがお互い切磋琢磨して、
常に向上し合える環境をこれからも大切にしていきたいなと思っています。
なるたかにはいわゆる踊りのプロはいないけれど、プロがいないからこそ、
みんなで力を合わせて毎年他のどこにもないよさこいを探求して、
突き詰めて、高知をはじめ様々な挑戦をしている。
それってある意味、誰でも本気になれば主役になれるっていう
「祭りの本懐」そのものなんじゃないかなって思っています。
しょうご:ラキさんと近い部分もあるのですが、
私も変わらないと感じているのは、
「同じ仲間であるけれど、互いに切磋琢磨しながら目標に向かっていける」ことだと思います。
入会説明会でチームのポリシーの1つとして
「大人が本気になれる場所」ということを伝えていますが、
貴重な土日だからこそ決して無下にせずに自分のやれることを
最大限やっていくといった意識が自然とメンバーの中で浸透しているような気がします。
「本気でなるたかよさこいに向き合う意識や心持ち」はなるたか結成から
今もずっと変わることのないコアの部分になっていると思います。
―大人になっても限られた時間の中で本気で
「胸が高鳴るなるたかよさこい」と向き合うことで
「なるたからしさ」が作られているんですね。
とても熱いお話を聞かせていただきました!
変わっていくモノ、チームが成長した部分って?
■5年間変わらないなるたからしさについて伺いましたが、
逆にお二人から見て5年間で変わったなと思うことがあれば教えてください!
しょうご:年度を重ねるごとに、チームに対して貢献できることを自分なりに考え、
動いてくれている人が増えているなと思います。
積極的に自主練を開いたり、練習の中でメンバー同士が振りを教え合ったり、
メンバー同士の絆を深めるためにイベントを企画したり。
できることの大小は関係なくそういった取り組みを通じて、
「なるたかというチームを皆で作っていく」という気持ちが、
チームの成長に大きく繋がっているんじゃないかと感じています。
ラキ:しょうごが言った通り、私も一番変化したのは
メンバーに自立心が芽生えてきたことだと思います。
なるたかに所属する一人一人が「自分がどうしたらなるたかがよくなるか」
を考えながら日々の活動に取り組んでくれているなと思います。
練習中にメンバー同士で教え合っている姿もよく見かけるし、
声をかけあって自主練を積極的に行い、進んで運営のサポートをしてくれる人もいます。
これって自分のことだけに集中していたら中々できないことだと思うんです。
よさこいは決して一人で踊るものではなく、みんなで想いを共有して、
楽しむものなんだっていうことが、5年間で浸透してきたのだと思います。
本当に頼もしいメンバーが多いです!
―なるたかはメンバー自身たちで作っているチームだということがわかりました!
ラキさんが作ったチームがみんなで作るチームに変化したんですね・・・!
素敵なことだと思います。
末永く!より広く!「胸が高鳴るなるたかよさこい」を届ける
■まだまだ色々お伺いしたいところですが、とんでもない文字量になりそうですので(笑)
最後に今後のなるたかをどうしていきたいかなど
チームとして目指すことやチャレンジしたいことがあれば教えてください!
ラキ:なるたかのいいところって、全国から仕事や学業を続けながら、
それぞれのバックボーンを持った人達が年齢関係なく集まって、
自分達の好きなよさこいで挑戦し続けることができることだと思うんです。
今年は関西支部を立ち上げたけど、なるたかの活動に共感して参加したいと
思ってくれている人達がこんなにいるんだなって嬉しくなりました。
これからも同じように
本気でなるたかでよさこいを踊りたいって思ってくれる人が全国に増えていって、
いつかもっとたくさんの仲間に出会って一緒に踊れたらいいなと思っています。
他にもなるたかのメンバーがこれから仕事もプライベートも様々なライフイベントを経て、
一度はチームを離れなければいけない人もいると思うけど、結婚したり、
子供が生まれてもまた戻りたいと思えるチームであり続けたいし、
子供達にもその熱を繋げていってゆくゆくは親子で踊るメンバーが現れても素敵だなって思います。
なるたかチルドレンとか新チームどうだろう?(笑)
これからも末永くチームが続いていくように
色んなことにチャレンジしていけたらいいなと思っています。
いつまでも「胸が高鳴る、なるたかよさこい」を皆さんに届けられるように
これからも頑張ります!2018年のなるたかにも期待していてください!
しょうご:全国にたくさんよさこいチームがある中で、
自他共になるたかが1番!と思える何かを作りたいですね。
5年間でなるたかもチームとして成長してきたと思うので
1回くらいはお祭りで大賞とかもらいたいです(笑)
もちろん賞をもらうために踊るわけではないですけど憧れではありますよね。
よさこい界全体がメディアに取り上げられる頻度も増えて注目されていると思うので、
チームとして何か突き抜けているもの見つけてよさこい界で目立っていきたいです。
もちろん日本にとどまらず、世界中で「胸が高鳴るなるたかよさこい」が浸透していくように
頑張っていきたいですね!今年も応援よろしくお願いします!!
―お二人ともありがとうございました!メンバーとともに頑張りましょう!
――今回はインタビューの連載第1弾ということで、
代表ラキさん、副代表しょうごさんのインタビューを行いました。
少しでもなるたかを知っていただけたのではないでしょうか。
2018年度のなるたかをどうぞ宜しくお願い致します!
第2弾をお楽しみに!